第２０期第二回講座　『死者のあやまち』を読む(2022.1.22)

　本書を読んだ後（読みながら？）、可能ならば考えてきてほしいこと

1. この作品の評価を★の数（1〜5）で答えてください。
2. この作品を魅力的な物にしている要素を挙げてください。
3. 作品全体のトーンをどのように捉えていますか？
4. ミステリとしての出来はどうでしょうか？　トリックや動機、犯人像、プロット、ポアロの推理過程等の評価は？
5. フォリアット夫人の犯人への態度を、どう思いますか？
6. ラストのフォリアット夫人のセリフは、どういうことを意味していると推測しますか？
7. この作品の舞台がクリスティの別宅グリーンウェイ・ハウスをモデルにしているのはなぜでしょうか？
8. この作品は中編『ポアロとグリーンショウ氏の阿房宮』（クリスティー文庫第103巻）を長編に書き直したものですが、両方をお読みになった方は、比較等の感想をお聞かせください。

　書誌的情報

• 原書"Dead Man’s Folly"は、英国では1956年11月にCollins社より、米国では1956年10月にDodd, Mead社より出版された。
  なお本作の基になった中編"Greenshore Folly"は1954年に書かれたが、どの雑誌にも掲載されず、2014年に"Poirot and Greenshore Folly"と改題して出版された。
  
  
• 翻訳書は以下の通り（児童物は除く）。
  • 『死者のあやまち』（田村隆一訳、早川ポケット・ミステリ、1958）
  • 『死者のあやまち』（田村隆一訳、早川ミステリ文庫、1983）
  • 『死者のあやまち』（田村隆一訳、早川クリスティー文庫、2003）
  • 「グリーンショアの阿房宮」（羽田詩津子、ハヤカワ・ミステリマガジン、2014）
  • 『ポアロとグリーンショアの阿房宮』（羽田詩津子、早川クリスティー文庫、2015）
  
  
• 映像作品は以下の通り(主としてhttp://www.deliciousdeath.cexj.htmlより）。
  • 「死者のあやまち」
    　 放送：（米国CBS:1986年1月8日）
    　 監督：クライブ・ドナー、脚本：ロッド・ブラウニング
    　 出演：ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 ジーン・ステイプルトン(アリアドニ・オリヴァ)、
    　　　　　コンスタンス・カミングス(エイミイ・フォリアット)、
    　　　 　ティム・ピゴット=スミス(スタッブズ卿)、ジョナサン・セシル(ヘイスティングス)、
    　　　　　ニコレット・シェリダン(ハティ・スタッブズ)
  • 「死者のあやまち」
    放送：(英ITV：2013年10月30日　NHK：2014年9月22日）
    　 監督：トム・ヴォーン、脚本：ニック・ディア
    　 出演：デビッド・スーシェ(ポワロ)、ゾーイ・ワナメイカー(オリヴァ夫人)、
    　　　　　シニード・キューザック(フォリアット夫人)、
    　　　　　ショーン・パートウィー(スタッブス卿)、
    　　　　　ステファニー・レオニダス(ハティ・スタッブス)
  
  

  これまでの資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
  質問やメルマガへの参加はwhtushin@gmail.comまでご連絡ください。

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