「鬼泪山」審議に入る
土石審は、地元業者でつくる「きなだ国有林同業会」から提出された山砂採取事業の早期着手を求める請願が、2008年の九月県議会で採択されたことを受けて開かれた。土石審は一九九九年以来、約十年ぶりの開催となる。
同業会は「近年、山砂資源の枯渇が急速に進んでおり、採取業者は休業や廃業に追い込まれる」として請願を提出。
民間シンクタンクに依頼しまとめた計画案によると、鬼泪山からは約一億立方メートルの山砂採取が可能で、認可されれば今後五十年にわたり採取事業の継続が可能。
また県では、大規模な山砂採取が認められるのは、「東京湾横断道のような公共性の高いプロジェクトで使用すること」が前提で今回はこのような公共性の高いものといえないとしている。
一方、環境への影響を懸念する地元住民の声も高く、山砂採取に反対する市民は、「資源だけではなく、山がなくなることで、地下水の枯渇や近隣海域の水質など環境影響が起こる。」と懸念する。
審議会には、満員となる百六十人の傍聴希望者が詰め掛け、県民の関心の高さをうかがわせた。
当日は審議会の概要や過去の経緯説明が中心となり、委員として、竹内圭司は「第三者的な立場でまとめた調査データを県としても複数出すべき」と発言しました。今後必要なデータを持ちしっかりと調査していきます。
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