<大友さんとお話ししたこと>
2001年9月下旬、東京・渋谷にて、、あるふかもぐ関係のオフ会に大友啓史さん(演出担当)とおかもとだいすけさん(音楽担当)が来られました。その時私は大友さんの右横に座って、お酒をつぎながらいろいろなお話を聞かせていただいたのでした。(超しあわせ・・・)
そこでのお話を関係者のご迷惑にならない程度にお伝えしますね。 それでは、記憶再生!! ふかもぐ配役編 <あみちゃんとはなかなか会えなかった> 鈴木あみさんとは撮影直前までなかなか会えずにいたそうです。あみちゃんのスケジュールがとっても忙しかったからなんです。大友さんはあみちゃんのコンサートを見に行って、あみちゃんがどんな人か確認したそうです。 <小西真奈美さんの舞台を見た> 大友さんらスタッフで小西さん出演の舞台劇(たしか蒲田行進曲)を見に行って、阿保ちゃん役は小西さんに、と決めたそうです。 <千原浩史さん> オーディションの時、なぜオレはここに来たのかわからない、、ふうな受け答えで、(これはもしかしたら浩史さんの計算?)とてもスタッフにうけがよく、一発で正人役に決まったそうです。浩史さんの決定をうけて、お兄さんの千原靖史さんが昭人さん(配役上でも正人の兄)をやることになったそうです。 ふかもぐの謎・・・編 <正人の腕時計> 島で正人が阿保のために腕時計を置いていくシーンがありますが、これは最初、ジャケットを置いていくという指示を大友さんが出したんだそうです。でも浩史さんは、アドリブで、腕時計を置いていったんです!!!。これが採用されて、このシーンができました。腕時計の意味は・・・、、アドリブだから特にない、そうですよ。なーんだ(笑)。 <我々はー、ここに遊びに来たわけではな〜い!!> 阿保ちゃんの名台詞「我々は、ここに遊びに来たわけではなーい、戦国武将んなあほなぁ、西洋の騎士ばっかじゃないの・・・」は撮影の直前まで別の台詞だったそうです。でもその日の朝大友さんが急遽こちらに変えたそうです。まさに阿保ちゃんを象徴する台詞ですね、と私がお話しすると、大友さんも、あの台詞はうまくいった、スタッフの中でもとってもうけたんだよ、っておっしゃってました。 <線路の石> 駅で阿保に「恋人同士だったんだよ前世で、あたしと、あんたが・・・」と言われる少し前に香美ちゃんは線路の石がひとりでにコロコロと転がっているのを見ます。これについて大友さんは、香美ちゃんが今までは見れなかったものを見ることができるようになった象徴、とお話ししてました。ソフトの子達といた頃には気付かなかった何か、に気付く準備ができた、ということかもしれませんね。 <香美=子産み?> 香美ちゃん=子産み、生の象徴、(cf:阿保ちゃんが死の象徴)という、香美=子産み説というのがあるのですが、神山さんは特にそう考えて名付けたわけではなく、神山さん自身が偶然の一致だと話していた、と大友さんはお話ししていました。 ドラマ制作編 <制作秘話> ドラマを撮る前の2月に大友さんは神山さんといっしょに軍艦島に行かれたそうなんですが、その時に神山さんにミッシェルガンエレファントの曲「深く潜れ」を飛行機の中(確か飛行機の中だったと思う)聞かされ、こういうのがやりたいんだよね、って言われたところから、ふかもぐ制作がはじまったそうです。 <ストーリーはスタッフも参加> 大枠のストーリーは神山さんが作ったんだけど、細かいところはスタッフ間でいろいろ話し合われて作っていったそうです。 <現場でののりを大切に> 脚本に忠実にというよりも、その場の雰囲気を大切に撮影した、と大友さんはお話しされていました。その場で一度きりしか起こらないこと、をのがさずに撮影するということを心がけた、とお話しされていました。 <香美ちゃん、阿保ちゃんの撮り方> あみちゃんには、あみちゃんがやることは全部香美ちゃんがやることとして撮ったそうで、香美ちゃんはこういう性格の設定だからこう演技して下さい、というふうにはしなかったそうです。そして小西さんには、阿保ちゃんの役を演ずるという気持ちが小西さん自身に強かったので(役作りとしての演技の比重が少し高かったので)なるべく自然に演技してもらうことを心がけたそうです。 <ドラマの構成> ドラマの構成手法として、まえふりを必ず意外な展開に持ち込む、という手法を用いたそうです。(大友さんは何か専門用語を使って説明していましたが、、サスペンス的手法、、まちがってるかもしれません。)いろいろなシーンを思い返してみて下さい。いつも、あれーどーして、こんな、、って思ったことが少なくないのでは、、阿保チャイナにしろ、小田さん復活にしろ、ラスト正人「来世でな!!」にしろ、たぶん誰も予想できない展開でしたよね。そう、この手法こそがふかもぐを不思議でミステリアスなドラマにした源でした。 <ふかもぐ、、普通のドラマではない> 井上香美役を演じる鈴木あみをドキュメンタリー感覚で撮る、といったことや、脚本よりその場の雰囲気やのりを大切にして、生きた映像を撮る、といったこと、また、出演者にあみちゃん、テリーさん、千原兄弟と役者が本業でない人が集まったこと、などがふかもぐを普通のドラマとは一風違ったものにしたのではと大友さんはお話ししていました。 以上、大友さんにお聞きしたお話でした。 それから以下には、音楽担当のおかもとさんにお聞きしたお話を少し書きますね〜。 <おかもとさんとお話ししたこと> <音楽の制作、、テーマ曲の候補は3曲あった。>ドラマのバックに流れる音楽のほうは、テーマメロディーとなるメインの曲を1曲決めそれを軸にいろいろなバリエーションのものを展開していく方針だったそうです。 メインのテーマの曲というと、みなさんもうおわかりだと思いますが、一番印象的な場面でいうと最終回、香美と阿保がビルの屋上から飛び降りようとするシーンで流れる曲です。 おかもとさんのHPでは「KOUMI」「ABO」「Again」「KIZUNA」・・・といろいろなバージョンで作成されているのが聞けますよ。 このメインの曲、、そもそもおかもとさんはメインの候補曲を3つ作り、ドラマスタッフさんたちとの話し合いの結果、この曲が選ばれたそうです。 <すべての映像を録り終えたあとに、音楽のほうは作成された。> どんなドラマもたいていそうらしいのですが、おかもとさんが実際音楽と映像をドッキングさせる作業をした時には、もうすでにすべてのドラマ映像は取り終えられたあとだったそうです。映像を見てから作成された曲もあるそうです。BGMや効果音の入ってない、生せりふだけの映像ってどんなのでしょうね。 久々にふかもぐのBGMをおかもとさんのHPで聞きましたが、テーマの曲はやっぱりせつなくて胸がつまっちゃいますね。それだけやっぱりおかもとさんの音楽は素晴らしいです。早くサントラCD出てほしいですね。 いや〜、ほんとに大友さん、おかもとさん、ありがとうございました!! |
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