思い出のレース

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No.1 99年 第120回天皇賞(秋)

サイレンススズカが天に駆け上った98年天皇賞(秋)から丸一年。去年同様、友達と現地観戦しました。

いいメンバーが揃っていました。安田記念で怪物グラスワンダーを破ったエアジハード、有馬・春天2着のメジロブライト、ご存知シルバー・ブロンズコレクターのステイゴールド、札幌記念を快勝し1番人気に推されたセイウンスカイ、春秋連覇を狙うスペシャルウイーク、オールカマーで3年半ぶりの復活を遂げたホッカイルソー、京都大賞典を快勝した上がり馬ツルマルツヨシなど混戦模様でした。

天皇賞(春)がわりと人気サイドで決まるのに比べ秋の天皇賞は87年のニッポーテイオー以来2000年のテイエムオペラオーが勝つまで1番人気は勝てないというジンクスがありました。これが「府中の魔物」のせいかどうかはわかりませんが、この天皇賞でも1〜6番人気の単勝オッズが10倍以内と波乱の匂いがしていました。去年のスズカのような軸馬はいません。自分の好きな馬から買うレースといえたでしょう。

友達はなぜかわかりませんがメジロブライト単勝1点勝負!i-saはスペシャルウイークからメジロブライト、ステイゴールド、スティンガー、メイショウオウドウ、ツルマルツヨシへと流しました(本命スペシャル・ツルマル) セイウンスカイは1番人気だから消しました(単純にジンクスから) エアジハードは1枠だから消しました(i-saは1枠大嫌いなもんで・・) スペシャルウイーク4番人気は、はっきし言って美味しすぎました。京都大賞典の惨敗がここまでオッズを落としたのです。本来なら1番人気間違いなしの馬なのに・・・

さあいよいよレースです。我々はゴール板の目の前で観戦しました。
1番人気セイウンスカイ、ゲートに入りません。ざわめく観衆、我々はにっこり(消したから) なかなか入りません・・出走予定時刻は過ぎています!覆面をしてようやくゲートインしました。波乱の予感です・・・・

レースはアンブラスモア、サイレントハンターらが引っ張り予想通りのハイペース。
さあ、府中の長い直線!アンブラスモア以外の逃げ馬は脱落。アンブラスモア粘る粘る粘る!さあスティンガ−、エアジハードが差を詰める!ステイゴールドも来ているぞ!スペシャルウイークは来てるの?(ゴール板付近だとわからない)
エアジハードが抜けたか(買ってないよ〜)と諦めかけた瞬間、ステイ来た!スペシャル来た!!大外一気だ!
ゴールイン!なんとかスペシャルウイークが差したか?2着はステイ?ジハード?どっちだ? ターフビジョンで確認です。
2着はステイゴールド!おお!当たりました〜まさかステイ来るとはねえ、自然に笑顔がほころぶi-sa。友達はブライトが何着だったか確認しています。

スペシャル・ステイの馬連は155.7倍もつきました。500円しか買ってませんでしたが77850円換金、67850円のプラスでした!i-sa生涯三度目の万馬券的中です!(98年フェブラリーS、ダービーに続いて) ステイゴールド12番人気だったんですね(全然知らなかった)

あまりの嬉しさに競馬場の売店で今日のレースのメンバー表がプリントされたTシャツと小物を少々買って帰りました!(使い方がショボイ・・・)

家に帰り、録画していたビデオでレース回顧です。おお!セイウンスカイ、スペシャルウイーク並んで外から来てたんですね。ゴール板の目の前で見るのとテレビで見るのとでは全然違うものです。現地だと見れる範囲が限定されるのでテレビと違い冷静に客観的に見れるものではありません。
改めてビデオで見ていいレースだったと思います。まあ、万馬券をゲットしたのでこんなこと言うのかもしれませんがね(^^

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No.2 98年 第43回有馬記念

有馬記念でよく言われるテーマ「復活!」
オグリキャップしかりトウカイテイオーしかり、ここではグラスワンダーが見事に当てはまりましたね。

当時、大学の冬休みで実家に帰っており、このレースは実家のテレビで観戦しました。

1番人気はクラシック二冠を制したセイウンスカイ、2番人気はここがラストランのエアグルーヴ、以下メジロブライト、グラスワンダー、マチカネフクキタル、シルクジャスティス、メジロドーベルの順の人気でした。出走メンバー16頭中、G1馬は8頭、なかなかのメンバーでした。

さて馬券の検討です。別にセイウンスカイが嫌いなわけではありませんが逃げ馬は展開に左右されやすく安定味に欠けるので消しました、1番人気だしね(今思えばセイウンスカイ絡みの馬券買ったのは日経賞だけだったなあ) エアグルーヴはラストランということで心情的には応援したいのですがJC→有馬はローテがきついし男勝りとはいえ牝馬だし・・・ メジロブライトはもう終わった馬だと思っていたので即消し グラスワンダーねえ、毎日王冠で裏切られ、意味不明なアルゼンチン共和国杯出走&惨敗(後でこれは有馬記念への練習試合だと知る←調教師曰く)でもう終わりかけかなと マチカネフクキタルももう終わった馬かなと シルクジャスティスも同じ メジロドーベルは牝馬戦は強いけど牡馬が入ると・・・

という事で・・・結論!これという軸馬がいない!どの馬も不安要素だらけでとても「これっ!」という馬がいない。自信のないレースはやめればいいんですけど、さすがに有馬記念だけは特別ですからねえ

どうしましょうか?こういうときは単勝に限ります。そういえばこの年のJCもエルコンドルパサーで単勝獲った記憶があります

どの馬にしようかな?メンバー表に目を通します。普段は嫌いな1枠に目が止まりました。1枠1番マチカネフクキタル、1枠2番グラスワンダー、この2頭に決めました、1000円づつ計2000円投資(ショボイ・・他の事にお金使いたかったものでして・・)オッズもいいとこだしね(5番人気に4番人気)

当時、妹に誕生日(12月)プレゼントを聞くと発売されたばかりの任天堂64ソフト「マリオパーティ」がいいということなので「このレースで当たったら買ってやるよ」と冗談交じりでしゃべっていた記憶がありますね(笑) まあ当たらなくても結局は買わされることになっていたでしょうけどね

さていよいよレースです。大方の予想通りセイウンスカイが逃げます。多少掛かった馬もいますが各馬ともそれぞれのポジションに。とりあえずマチカネとグラス、ラストランのエアを注目です
さあ最後の直線、セイウンスカイ先頭!おおお!!外からグラスワンダー来てますよ!!あの独特のフォームで来てます来てます!その外からメジロブライトも来てます!グラス先頭!ブライトも来ている、しかし勝ったのはグラスワンダー!
「3歳の頂点に立った馬はやはり4歳でも強かったあ!」

「ほんとに来るとは・・・やったあ!」一緒にテレビ観戦していた妹と喜びを分かち合いました!
いつも通り馬連買っていたら絶対外していましたよ、まさかメジロブライトが2着とは・・・マチカネは見せ場なしの13着、ラストランのエアグルーヴは5着でしたね、後で知りましたがスタート直後に落鉄してたそうです、有終の美は飾れませんでしたがお疲れ様でした、娘のアドマイヤグルーヴで早くもG1馬を輩出しましたね、これからは母親として頑張って頂きたいものです。

レース後、すぐに換金し「マリオパーティ」を買いに行ったのは言うまでもありません

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No.3 01年 第124回天皇賞(秋)

去年(2000年)、天皇賞(春)→宝塚記念→天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念と古馬王道完全制覇を成し遂げたテイエムオペラオー
今年も天皇賞(春)を制し宝塚記念はメイショウドトウの執念に屈したもののまだまだ覇王の強さに陰りはありませんでした

当然このレースも覇王テイエムオペラオーが1番人気、相棒(?)の宝塚記念馬メイショウドトウが2番人気、前走の京都大賞典でオペラオーに勝ったものの斜行で失格になったステイゴールドが3番人気で「三強の争い」と言われていました(事実この三強がオッズで抜けていました)

ただこのレース(天皇賞)には外国馬の出走制限があり、かねてからここに参戦予定だったクロフネが発走できなくなり(他にエイシンプレストンも)、この原因となったアグネスデジタルに対する風当たりは強いものがありました

当日は雨で重馬場でした 重馬場を苦にしないテイエムオペラオーには絶好の状況でした 
このレースも友達と現地観戦しに行きました
 傘を差しながらの観戦予定でしたが、当然傘を差すと周りに迷惑です レース前には暗黙の了解で周囲には誰も傘を差す人はいませんでした(エライ!)

さて我々の馬券状況ですが友達はオペラオーの単勝1点1万円(←この大胆さ、見習いたいです)、自分はオペラオーからドトウ、ステイ、デジタル、オウドウの4点馬連各2000円でしたどちらもオペラオーの勝利を疑っていなかったわけです

そしていざレーススタート、逃げるはずのサイレントハンター(ここがラストラン)が出遅れ、押し出されるようにメイショウドトウが先頭に立つというアクシデントがありました オペラオーにとってはこれまた好機でした
直線に入りオペラオーがドトウを交わし抜け出し状態に入ります
まだ残り200もある時点で我々は勝利のガッツポーズをしていました

ところがところが大外から何か来ています、アグネスデジタルです!
浮かれる友達の顔が真っ青になっていきました
「来るな、来るな、そのままそのまま」
友達の思いもむなしくアグネスデジタルの大外強襲が決まりオペラオーの盾4連覇&GT8勝目はなりませんでした

さまざまな罵声・不利を乗り越えアグネスデジタルはクロフネの分までしっかり仕事をしたわけです

なぜか現地観戦すると調子のいいi-sa、逆に現地観戦すると必ずといっていいほど本命馬が2着に沈む友達(彼は単勝1点主義!)
明暗がくっきり分かれました

もちろん夕食はi-saの奢りで今日のレース回顧で盛り上がりました

しかしアグネスデジタルという馬は不思議な馬ですよね、芝砂不問、距離不問、かと言ってそんなに人気になるわけでもなし
この後、この個性的な馬をi-saは彼のラストラン(有馬記念)までず〜っと追い続けていくことになります

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No.4 01年 第46回有馬記念 

21世紀最初のグランプリ、テイエムオペラオーのラストランということもあり友達と中山競馬場へ現地観戦に行ってきました(寒かった〜)

自分の本命はもちろんテイエムオペラオー 

着いた時期がちょうど9Rぐらいでスタンド前はもう観客で一杯でしたので馬場内(ふあふあラビットがある所)で馬券の最終検討をしていました

自分はオペラオー軸の相手ドトウ、トップロード(以上2点は厚めに)、トウカイオーザ、シンコウカリド、メイショウオウドウ、ダイワテキサスに流しました
友達はトゥザヴィクトリーの単勝1点です
彼はその年のエリザベス女王杯で見事トゥザヴィクトリー単勝1点を的中していたからです!

どちらも「マンハッタンカフェは絶対に来ない!」という共通の意見がありました
菊花賞馬が有馬記念と相性がいいのはもちろん知っていましたがこの年の菊花賞はマイネルデスポットの大逃げで本命のジャンポケ・エアエミネムが玉砕し勝ったマンハッタンカフェはたまたま展開の利で勝ったにすぎない(フロック)と思っていたからです(菊花賞7番人気でしたし)

時間も迫ってきたのでさっさと馬券を購入し、我々は人混みを避けながらゴール前まで詰め寄りました
ファンファーレが鳴り、いざレーススタートです 
逃げるはずのホットシークレットが出遅れ、トゥザヴィクトリーと武豊が逃げました 
巧みな逃げで最初の1000mはなんと62秒6!超スローペースです

「これいいんじゃないの?」友達の顔が少しほころびます
注目のテイエムオペラオー・メイショウドトウはともに中団からやや後ろといった感じです

トゥザヴィクトリーが気持ちよく逃げてさあ最後の直線です
テイエムオペラオーはまだ中団、はたして届くのか?緊張が走ります
先頭トゥザヴィクトリー 友達が叫びます「そのまま!そのまま!そのまま〜!」
先頭はトゥザヴィクトリーが粘っている、後ろからは・・・マンハッタンカフェがいい脚で上がってきています!!テイエムオペラオーはちょっと厳しそう・・・

やはりマンハッタンカフェが差し切ってゴールイン!マヤノトップガン以来の菊花賞馬の優勝です
2着はアメリカンボスかトゥザヴィクトリーか微妙でしたが
、ゴール前にいた我々はアメリカンボスだと判っていました
というかマンハッタンカフェが突っ込んできた時点で我々は大ハズレでしたので、冷静に見ていたわけです

「アメリカンボスって人気なかったよね、確か」
「最低人気じゃないの?」
「マンハッタンか〜」「トゥザヴィク頑張ったんだけどね〜」
「荒れたから結構配当すごいんじゃないの?」「そうだね〜」
大ハズレの二人の興味は配当金額だけでした

枠連20680円 馬連48650円 アメボの複勝でも2560円つきました

隣にいた人が言いました「マンハッタンとアメリカンでアメリカコンビだったか〜そういえば今年同時多発テロあったもんな〜」
結果論ですが言われてみればそうだな〜と少し感心しました
よく有馬記念はその年の出来事が象徴されると聞いた事があったからです

「それならこの馬券とった人結構いるかもね」「アメリカ人なら買ってたんじゃないの?」
冗談交じりで帰ろうとした時、一人手を震わせながら真っ赤な顔をした人(30代くらいの男性)を見つけました

ちらっと彼の馬券を見ましたら「馬連@−C 1000円」1点
「冗談がホントになってしまった」とブツブツ独り言を小声で言っていました

嘘かと思うかもしれませんがこれ実話です
「あの人アメリカ馬券1000円買ってたよ」
「マジで?」
「馬連@−C1000円1点 間違いなかった」
「ひえ〜じゃあ48万か〜すげ〜」

来年(2002年)の有馬記念、この年はワールドカップが開催されたこともあって「サッカー馬券」が話題になりました
「サッカー馬券」=サッカーボーイ産駒の菊花賞馬ヒシミラクルと名前からコイントスの組み合わせ

前年の過ちは繰り返さないぞ!と、この馬券も買いましたが撃沈したのは皆さん周知の事実です
有馬記念ってむずかし〜と痛感しました(笑

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