日本語教室
−−日本社会を認識する小さな窓口 |
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始めて日本に来る外国人にとっては、一番困るのがたぶんことばです。そのため、皆さんはまず日本語の勉強に行きます。日本語を学ぶには日本語学校に行くのは普通ですが、私の場合は近く市民館の日本語教室を選びました。そこで日本語の勉強が始まりました。日本の窓口のように、教室から日本語の他に、日本の事が少しずつ理解してきました。
私は結婚してから、日本の企業に就職した主人につづいて、日本にやって来ました。その時、もちろん日本語がぜんぜんわかりませんでした。昼間に主人が仕事に出かけて、いわゆる「專門主婦」の私は一人ぽっちで家に閉じ込んでしまいました。こんなつまらない日々がつづいていました。
ある日、友人から「近くに日本語教室があるよ!」と教えてくれました。さっそく、ためしに行きました。この日本語教室は日本人のボランティアより作った「世界人」というクラブのようなもので、毎週金曜日一回、2時間程度で開いています。「世界人」では、日本語を学ぶだけではなく、外国人がさびしくないよう、季節に合わせて、いろいろなイベントが行われています。日本人と付き合って、日本の伝統や文化、日本の礼儀などなど、深く理解できるように工夫されています。
その中、特に感心されたのは日本人のボランティアたちです。日本社会を理解する入口として、日本料理をクラブの外国人に紹介します。夏にはそうめん、冬にはお鍋やスキヤキ…。さらに、外国の人より自分の国の料理を日本人に紹介するイベントも行われいます。春になったら花見、秋になったら紅葉狩りに行きます。その上、東京ディズニーランドにも行きました。いろいろな行事の事前連絡や、買い物の準備などボランティアたちはいつも先にやります。このように魅力満点なイベントが次から次へ企画され、「こんどの行事は何かな?」っと、クラスに通っている外国人たちは楽しみがいっぱいで、さびしい事がなくなりました。
私は何年間日本語教室を通っています。もっとも感動されたのは日本人ボランティアたちの情熱と優しさです。雨の寒い天気の時、生徒の人数が減りますが、ボランティアたちの人数が全然変わりません。サラリーマンのボランティアは仕事が終わってから、直接教室に来ます。入院するぐらいの病気があっても、退院した直後、教室に来る人が何人もいます。彼らは日本にいる外国人の日本語を上達させるため、自分の力を尽くしています。
われわれにとって、日本語教室は日本社会を理解する絶好の場所だと思います。そのため、私は教室をやめません、やめられません。ずっと通ってつづきたいと思います。
最後に、この文章を通じて、「世界人」のボランティアたちに感謝の意を表します。日本語教室は日本社会を理解する小さな窓口のようです。この窓口から、日本人、そして日本社会を認識し、さらに日本社会に溶け込んで、自分の新たな生活を創り出そうと、わたしはずっと考えています。
注:この文章は川崎南ロータリークラブ 主催の「外国人との共生」公開論文募集に応募し、「佳作」賞を受賞されました。