〜 スターターの交換&イグニッションリレーの設置 〜


お盆真っ盛りの2004/8/14.休日出勤を終えて帰ろうとしたところ、スタータが回りません。
「バッテリーあがりか?」と、隣の車からジャンプさせてもらっても沈黙のまま。
今までスタータが回らない症状が時々出ていましたが、何度もキーを回したり、ジャンプしたり、
ソレノイドを叩くと復活していました。しかし、今回は全く直る気配もありません。。。
こりゃ、どうやらスタータが天寿をまっとうしたようですな。

ということで、今回は
「スタータの交換とイグニッションリレーの追加」を行います。

スタータはミッション右後ろに付いていますので、
リアをジャッキアップします。
右リアタイヤを外しておくとアクセスしやすいですよ。

それから、電装いじりのお約束ですが、始める前に
バッテリーの「−」を外しておきましょう。
ハイ、これがスタータね。
上下2箇所のネジ(17mm)で固定されてます。
下のネジ(矢印)はすんなり外すことができました。

が、、、、、上のネジがスタータ側から見ると「D」型の
特殊なネジで固定されてます。
をいをい、こんなところに特殊工具か???
いろいろ思案していると、どうやら上のネジは
エンジン側から外すのが正解のようです。
リアフードの隙間からファンシェラウドの裏に
手を伸ばしてぇ、、、、、キツイ、、、、
、、、、ギリギリ手が届きました。

手に関節がもう一つあったら、と思う瞬間です(笑)
やっと、外れました。(^^)

左が交換する新品。右が取り外したもの。

両方とも同じ型番でしたが、大きさが全く違います。
新しいほうは2003年メキシコ製ですので、メキビーの
パーツでしょう。こんなところも進化しているのですね。
上記の逆の手順で新スタータを取り付けたところ。
やはり新品は気持ちが良いですね。
今回はスタータの新調に加え、
イグニッションリレーを追加します。

ビートルは構造上、スタータに入る電流がリアの
バッテリーからフロントのイグニッションキーを介し、
再びリアのスタータに入るという長い配線が使われて
います。この長い配線の為、経時変化で配線抵抗が
増大し、今回のような始動不良の障害を引き起こす
事があるそうです。(これって構造欠陥じゃ?)

そこで、イグニッションリレーを設置してバッテリーの
電流が直接スタータに入るようにします。これにより、
イグニッションキーは単純にリレーをON/OFFするだけの
スイッチとなります。
添付マニュアルに従い配線を行ったところ。
リレーはスタータのネジに共締めしました。

このリレー、ビートルハウスから購入(3000円)したもの。
です。アメリカ製のキットのようですが、
単にBOSCHの12V30Aリレーにヒューズと端子を付けた
だけのもの。構造は単純ですので、1000円くらいで
リレーを買ってきて自作するのも手です。
別角度からのショットね。

バッテリーの「−」を戻して、イグニッションON!
「しゅうぅぃぃぃーーーん!!」
と今までの古スタータと比べ物にならないくらいの勢いで回りました。これで、持病ともおさらばです。
スタータ上のネジ外しに少し手間取りましたが、割とすんなりスタータ交換&リレー設置ができました。

ところでこのスタータ。メキシコ製だけあって、始動音がメキビーそっくりです(あたりまえか)。
まぁ、これはこれでいいかもね。(^^)



<おまけ>
今回のようなキットではなく、市販のリレーを使った場合、どのように配線すればいいの?と質問をいただきましたので、
配線図を併記します。尚、今回のキットもこれと同じ仕組みですが、念のため試される方は
自己責任でお願いしますね!

こちらがノーマル状態のスターターに入る配線です。

スターターにはバッテリー(+)からの配線Aと
イグニッションからの配線Bが接続されています。
ここで、イグニッションがONになると、配線Bに
12V電圧がかかり、スターターが回りだします。

しかし、キーシリンダーの接触不良や、配線抵抗の
増加により、配線Bに入る電圧が下がってしまうことが
ある為、今回のような始動不良が起きてしまうのです。
そこで、今回行ったのがイグニッションをリレーのスイッチとしてバッテリーから直接12V電圧を配線Bにかける方法です。

つまり、リレーを入れることにより、イグニッション(青)とアース(黒)の間に電圧が流れると、バッテリーの+(オレンジ)と配線B(緑)が短絡しバッテリーの電圧が直接、配線Bに入るようになります。

これにより
イグニッションキーは単純にリレーをON/OFFするだけのスイッチとなり、配線抵抗を気にする必要が無くなる、というわけです。

おわかりいただけたでしょうか?
最後にこの配線図を見てもピンとこない方、何アンペアくらいのリレーを使えばいいの?ヒューズを入れるならどこ?
などの疑問が浮かぶ方は素直にキットを使われることをオススメします。(^^;;;


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