〜 購入!! 〜
左の青いビートルが私の始めての車。京都での学生生活の最後にあり金はたいて購入し、一緒に愛知に買ってきたビートル。こいつに初めて乗ったとき、「やばいなぁ、これはハマルぞ」と感じた予感が的中。見事に空冷ワーゲン病に感染してしまいました。 青いビートルに2年間乗り、それから左のカルマンに乗り換え、順調に旧車ライフを過ごしていたところ、私の生活に変化が訪れたのです。今までは会社の敷地の中にある寮に住んでいたために通勤は徒歩0分で車は完全な趣味であったのですが、寮にいられる期間をすぎてしまい、寮を出ることに。会社から10kmほど離れた所に引越しをせざるおえなくなり、初めて車を実用の足として捉えなくてはならなくなったのです。 そう、旧車乗りであれば必ず直面する「趣味と実用」とのせめぎあいに直面していしまいました。その時乗っていたカルマンは調子よかったのですが、なにせ40年前の車、なにがあってもおかしくありません。それに、カルマン、かっこいいのですが、後ろはほとんど見えない、変なドラポジで疲れる、どうだ!!と言わんばかりのカッコいい車で毎日通勤するのは気が引ける(?)などの理由から残念ですが通勤の足という役割にはふさわしくない、という結論に達しました。 では、どうするか??? 国産車やニュービートルへの乗り換えも考えましたが、やはり、好きな車に乗っていたいという気持ちに忠実に3度、空冷ワーゲンに乗ることを決意。1台目の青いビートルの経験から適度な趣味性と実用性を備えたTYPE.1(ビートル)にすることに決定。以下の条件で通勤ビートル探しを始めました。 通勤ビートルの条件 ・何よりも機関良好 ・'67以降の高年式車(12Vやブレーキの容量のため) ・オリジナルに近いもの(これは後の自分の楽しみのため) ・できれば'72以前のスタンダードモデル(自分の好み) ・明るい色(明るい気分) Yahooオークションや個人売買を入念にチェックし、何台か見て回った後、Old Timerの個人売買に載っていた'71スタンダードにピンと来て見に行った所、ずばり私の希望にドンピシャな車です。 |
この車は名古屋のとある町医者のおじいさんが新車時よりずっと乗り続けていた車で、高齢で乗れなくなった為に30年来ずっと整備をお願いしていた整備工場に引き取られた車だそうです。私とおじいさんの間に一人、その整備工場の知り合いが半年くらい乗っていたそうなので、私で3オーナー目ということになりますね。2オーナー目の方がハンドルとシフトを交換していた以外は全てオリジナルのスタンダードモデルです。スタンダードモデルは'66以前の低年式モデルに使われていた小さなテールランプ(通称、柿の種)とシングルバンパーのため、フェンダーを帰るだけで「なんちゃってビンテージ」になるために6Vルックに改造される車が多く、こうしてフルオリジナルで残っている個体は少ないと思います。おまけに私と同じ年生まれの1971年式、バースイヤーモデル。もう、これしかないでしょう!!試乗をさせていただき、快調そうなのを確認して決めました。 晴れて私の3台目の空冷ワーゲンです。 |
リアガラスに貼られるこのシールが前々オーナーが医者であった証。 当時、このシールが貼ってある車はお医者さんであるため、路上駐車をしておいても往診中ということで見逃してもらえたらしいです。 さて、現代でも通用するものなのでしょうか? |