■Many Legends of
Gou Yuehua■
■郭躍華伝説02■時代背景・ルール等■
◆バタンサーブ◆
<説明>
サーブを出す際に、足で床を「バタン!」「ドタン!」と故意に音を立てて出すサーブのことである。現在の卓球ではバッドマナーとして禁止されている。
<効能>
1980年代、中國が最強の名を欲しい侭にしていた。その中國卓球の強さの源は、サーブ(サービス)力であった。この時代の流行は両面同色異質ラバーである。ペンであれシェークであれ、性質の違う同色ラバーを表裏に貼りサーブ時、レシーブ時に使用するのだ。もちろん、性質が違うラバーなのでインパクトの瞬間に表裏で異なる音がする。見た目の色は同色だが、音が違えばどちらのラバーを使用したかが分かるので効果は薄い。そこで、インパクトの瞬間に「バタン!」「ドタン!」と故意に音を立て、インパクト際に発生する音を消し去るのだ。
特に中國が上手く成果(効果)を出しており、卓球の面白味に欠けるということで禁止になった。卓球協会の方々の考えでは「ラバーの性能で勝負が付いてしまい、観客が見ていてつまらない」という理由なのだ。確かに、1球〜3球で終る卓球なんて見ていて面白くない。
このルールは1983年、第37回世界選手権(東京)以降禁止になったはずだ。
<バタンサーブ禁止の影響>
もともと、異質ラバーを使用していない選手には影響は無かったが、カットマン、反転式ペンにはかなりの影響が出たはずだ。このルール以降、両面同色ラバーのカットマンや異質型の選手が減ったのは事実だろう。
一番有名な被害者は、現・中國監督の蔡振華だろう。このルールが適用されてから、苦戦の連続だったようだ。
■終わり■