■Many Legends of
Gou Yuehua■
■郭躍華伝説02■時代背景・ルール等■
◆1980年代以降の「速さと変化の時代」◆
郭はペンホルダーの速攻型ではあるが、ラバーを表ソフトから裏ソフトに変えて"速さ"の要素に"回転"の要素を組み合わせた。バックのショートは伝統の強さを維持し、フォアハンド攻撃はドライブ。相手が先にフォアへドライブで攻めこんでくると、台から下がらずにバウンドの頂点かそれ以前とらえて打ち返す"カウンタードライブ"という新しいやり方で、前陣速攻プレーをした。特には中陣まで下がって、ファアハンド・ドライブで動きまわるプレーもしたが、やはり郭の本領は前陣でのプレーだった。
70年代後半以降、特に83年ごろまではスピンの変化を軸にしたプレーヤーが攻撃型でも登場し、活躍した。その代表的な選手が蔡振華(中國)である。片面に黒色の裏ソフト、裏面に黒色のアンチを貼ったシェークハンドの前陣プレーで、持ち変えハーフボレー、フォアハンドのパワードライブ、アンチによるショートなどを組み合わせた新しいやり方で、81、83年と郭と決勝を争い、世界チャンピョンと同格の力を示した。しかし、83年の世界選手権後に、両面に貼るラバーは同色を禁止され、赤と黒にする、とルールが変更されてからは、どちらの面で打球したかが相手に見えるようになったために、異質ラバーのスピンの変化による得点率は83年以前に比べると減った。
江加良は、中國の伝統のペンホルダー表ソフトラバーによる"左押し右打ち型"の速攻選手である。目のさめるようなフォアハンド強打(頂点打)を得意とした。
■終わり■