ハワイ島の地震(2018/5/5 M6.9)とその後の噴火

(2018/6/15 更新)



米国地質調査所ハワイ島火山観測所のページ



図1:米国地質調査所(USGS)の2018年5月1日から2018年6月13日8:31までの震源データです。 M5以上、深さ-3kmから40kmまで(世界標準時)。 本震の震央はハワイ島南東部です(震源時間は、日本時間5日07:32)。 △印は、深さ1kmより浅くマイナスの深さ(平均海水面より上)も含めるもので、 そのマークの近くの+印はキラウエア火山。その東側の+印は、プウ・オオ火口。


図2:図1の枠内の時空間図。上が東側。5月17日からは震源の深さが浅くなっています。


図3:米国地質調査所(USGS)の2018年5月1日から2018年6月13日8:31までの震源データです。 M0以上、深さ-3kmから40kmまで(世界標準時)。


図4:図3の枠内の時空間図。上が東側。5月1,2日は東に震源が広がった。 5月1日からの活動は東へ移動した後、東端で継続し、その後の中央付近で本震が起きたようです。 5月27日頃から地震発生のパターンが変わったようです。


図5:図3の枠内の地震活動(M-T図)。5月27日頃から活動パターンがはっきり変わっています。 小地震が活発化したあとM5の地震(噴火)が起き、少し静音化し、徐々に活発化して M5の地震(噴火)に至るのが繰り返されています。 5月16日からM1.6以下の地震が減っているのは、意図的に小さな地震を決めなくなったためと思われます。


図6:米国地質調査所(USGS)の2018年5月27日から2018年6月15日00:15までの震源。 M0以上、深さ-3kmから40kmまで(世界標準時)。


図7a:図6の枠内の地震活動(M-T図マークだけ)。小地震活動が活発化した後、かなり規則的にM5地震(噴火)が起きています。


図7b:図6の枠内の地震活動(M-T図バーだけ)。かなり規則的にM5地震(噴火)が起きています。 1サイクル中の最大前震が起きた直後にM5(噴火)は起きていません。


図8:図6の枠内の震源の時間別回数。 M5地震(噴火)が起きる前に一度ピークに達し、その後、少し減ってからM5地震が起きるように見えます。 回数もM5地震(噴火)が起きると急減し、その後徐々に増えているようです。


図9:GCMTグループによるM6.9地震のCMT解。


図10:GCMTグループによるCMT解。5月1日から6月13日13:59まで。


図11:図10の枠内の地震のCMT解の地空間変化。上が北東側。M6.9だけが逆断層で、後は正断層。 5月29日のM5.2以降は、M5以上はキラウエア火口で起きているようです。



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