メキシコ市南東の地震(2017/09/19)M7.1

(2017/9/22 更新)


図1:米国地質調査所(USGS)の今年9月8日以降の震源データです。深さ90km以浅、Mすべて(世界標準時)。 本震は、18:14(日本時間20日03:14)で、深さ51kmと地殻内地震ではありません。余震も余り起きていないようです。 9月8日のM8.1の震源断層の延長線上に今回の震源があるようです。 黒線で囲った地域は、1985年のM8.5地震(死者9500人)の余震域で、茶色四角はメキシコシティの位置を示しました。


図2:米国地質調査所(USGS)の1964年以降の震源データです。深さ100km以浅、Mすべて(世界標準時)。 深発地震面が曲がっている付近で起きたようです。 同じ程度の深さの震源でM7以上のものが、1973年と1999年にあったようです。


図3:図2震源分布で切り出して直線ABに投影した断面図です。縦軸は、横軸の2倍。


図4:グロ-バルCMTグループによるCMT解。 今回の地震はT軸がNE-SW方向の正断層。 この付近の地震は同様な正断層。 1980年にもMw7.1(M6.8)の地震が起きたが、死者65人だった。 今回の地震よりメキシコ市から少し離れていて、震源の深さが21kmより深かった為かも知れません。


図5:図4の枠内を切り出した震源のT(張力)軸の方向。断面に投影。 縦軸は、横軸の2倍。



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