チリ北部沿岸のM8.1地震(2014/04/02)

(2014/4/6更新)


図1:データは米国地質調査所で、時刻はすべて世界標準時。 1964年から2013年12月31日24時までの深さ80kmより浅い地震の震央分布。M5以上。 今回の地震は、×印のところで起きました。米国地質調査所ではMs8.1(Mw8.1)となっているようです。


図2:データは宇津カタログと米国地質調査所で、時刻はすべて世界標準時。 1900年から2014年4月3日24時までの深さ100kmより浅い地震の震央分布。M7.5以上。 今回の震源付近で、1933年にM7.6の地震の震源がありますが、 ISC-GEMのカタログでは、発生したのが1年違い、1932年になっていて、 震源位置ももっと南で南緯20.5度になっています。


図3:図2の時空間図。上が北側で、下が南側。


図4:図2の地震数の累積時間変化図。 これを見ると2007年頃からこの地域で活発になったように見えます。


図5:1964年から2014年4月3日24時までの深さ60kmより浅い地震の震央分布(データは米国地質調査所)。M5.5以上。 草色で示した震源は、2014年3月15日までに発生し、赤色はそれ以降に発生したもの。 今回の地震の震源域は、チリ北部沿岸の過去に余り地震が起きていないところで起きたことが分かる。


図6:今回の地震の前震・本震・余震の震央分布と1960年代以降に起きたM7.7以上の余震域(赤色線で囲った)の分布。 過去の余震域は、北から2007年M8.0、1996年M7.7、2001年M8.4、今回の震源域の南へ飛んで、 2007年M7.7、1995年M8.0、1966年M7.7。


図7:図6の枠内の地震の時空間図。今回の地震が起きる前、3月15日から前震活動があったようです(北端付近でM4.7)。 3月16日21時16分にM6.7の地震のあと、3月22日には本震の震源に近づくようにM6.2の地震が起きています。 今のところ最大余震は、本震発生から約27時間後に南東側でM7.7の地震が起きています。


図8:図7の地震のM−T図。


図9:米国地質調査所によるCMT解から求められたメカニズム解。 ナツカプレートが南米プレートの下へ滑り込むタイプの地震。



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