パキスタンの地震(2013/9/24)

(2013/9/28更新)


図0:データは米国地質調査所で、時刻はすべて世界標準時。 今年9月1日から9月24日24時までの深さ50kmより浅い地震の震央分布。 24日の本震の震源断層は、南北に近い走向ですが、今回の余震は、×印のところで起きました。 米国地質調査所ではMs6.8となっているようです。震源断層の中央に近い所です。


図1:データは米国地質調査所で、時刻はすべて世界標準時。 1970年から2013年9月23日8時までの深さ50kmより浅い地震の震央分布。M4以上。 今回の地震は、×印のところで起きました。米国地質調査所ではMs7.7(Mw7.7)となっているようです。


図2:1970年から2013年9月23日8時までの深さ50kmより浅い地震の震央分布。M6以上。 近くでは、1990年にM6.4、1992年にM6.1の地震が起きています。


図3:1970年から2013年9月23日8時までの深さ50kmより浅い地震の震央分布。 枠内の時空間分布を図4に示しています。今回の震央のごく近くでは今年1月25日に M4.3の地震が起きていました。


図4:図3の枠内の震源の時空間分布図です。 今回の地震の前には顕著な地震活動は無かったようです。


図5:2013年9月23日8時までの深さ50kmより浅い地震の震央分布と地形図。M5以上。


図6:ハーバード大学のG-CMTグループによるCMT解のP軸分布。 1962年から2013年9月9日までの深さ50kmより浅い地震の圧縮軸の地表面投影図。


図7:ハーバード大学のG-CMTグループによるCMT解のT軸分布。 1962年から2013年9月9日までの深さ50kmより浅い地震の張力軸の地表面投影図。


図8:米国地質調査所のCMTグループによる自動CMT解。 南北方向に圧縮軸をもち、東西方向に張力軸をもつ横ズレ断層と思われます。


図9:今回の本震と余震群の震央分布。 この図から、本震の破壊は震源断層の南端で始まり、北へ延びていったと考えられます。 また、島が沖合に出来たと一部で報道されているグワダルの町は震央から南西に300km以上離れた海岸の 小さな岬に位置します。 両者の距離が遠すぎるため、島が出来たのは、今回の地震による地殻変動が原因とは考えられません。 本震の震動が何かを引き起こした可能性はありますが。


図10:1945年のM8.0の地震の震央。この地震はMが大きいので、もし震源断層が震央から西へ延びていったとしたら、 島が沖合に出来たと報道されているグワダルの沖に近い所まで達します。


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