アカプルコ・オアハカ地震M7.4(2012/3/20)


図1:時刻は、すべて世界標準時。1940年以降のM7以上。今回の震源は赤色×印。黒線は地表プレート境界線。 データは、1963年までは、エングダルらの震源で、それ以降は米国地質調査所によります。
今回の地震は、メキシコのアカプルコとオアハカの境界付近で発生し、 震源域付近の震度は、改正メルカリ震度階級の震度VIIと推定されています (米国地質調査所)。 これは、気象庁震度階級の震度5強〜6弱に相当すると思われます。


図2:上の震源分布の中の枠内の震源の時系列図です。


図3:図1と同じ震源分布。切り出した地域が今回の震源付近。


図4:図3の震源分布の中の枠内の震源のマグニチュードの時系列図。 この地域では、M7〜7.4の地震が13年から18年で繰り返し起きていたようです。


図5:1995年(死者3名)と1996年の本震・余震(緑色)、2012年の本震・余震(赤色)の分布。 今回の震源域は、1995年M7.4と1996年M7.1の間に位置しているように見える。


図6:1964年以降のM5以上の震源分布。


図7:図6の枠内の震源の直線ABに投影した時空間図。 1978年オアハカ地震M7.9の発生前には、前兆的静穏化が見られましたが、今回は見られなかったようです。


図8:米国地質調査所によるセントロイドモーメント解。ココスプレートが北米プレートの下へ滑り込んだ地震と考えられます。


図9:ココスプレートと北米プレートの間で過去に起きた地震の震源域の分布(Kostglodov & Pacheco (1999))。 今回の震源域は、図5と合わせてみると1982年の地震と震源域が同じではないかと思われます。


図10:大竹政和(1978)が指摘した1978年アオハカ地震の発生前の前兆的地震活動の低下。



戻る