雲南・貴州省境界付近の地震M5.6(2012/9/7)

(2012/09/8 更新)


図1:データは中国の震源カタログ、時刻は日本時間。 今回の地震は、日本時間12時19分(北京時間11時19分)に発生(赤色×印)。 位置的には、雲南省昭通市。 地震は、その後、現地時間で11時58分にM4.9、12時16分にM5.6と続発しています。 震源分布は、1900年から2011年末までのM4以上の震源。 今回の地震は、ユーラシアプレート内の地震です。


図2:米国地質調査所の震源データによる。時刻は世界標準時。 今回の地震では、犠牲者が50人とかいう情報も流れています。被災者70万人、倒壊家屋2万戸! 過去の付近の1974年永善地震では、犠牲者は1423人、南の方の1970年通海地震では15,621人もの犠牲者が出ています。


図3:付近の地震のグローバルCMTによるメカニズム解の分布。


図4:付近の地震のグローバルCMTによるP軸方位の地表面投影の分布。 今回の地震も、NW-SEの圧縮軸の横ズレ型。


図5:グローバルCMTグループによる今回の二つの地震のメカニズム解。 二つとも横ズレ成分をもつ逆断層型で、NW-SE方向の圧縮軸。


図6:雲南省地震局の震源カタログによる本震・余震分布。 最初の地震Mw5.6(中国のMは5.8)は、西側で起き、約1時間後のMw5.3(中国のMは5.8)はに少し北東側で起きた。 この付近の地震は、双子型で起きることが多い。 (8日午前中に掲載した図は、緯度経度の変換ミスがあり、こちらが正しいのでご注意ください)。


図7:雲南省地震局の震源カタログによる本震・余震の時系列図。


図8:図6の枠の中の直線ABに対する時空間分布図。


図9:Wang&Ye(2006)によるGPSから求めた地殻の動き。 どこを固定点にしていたのか忘れましたが、相対的な動きの参考にしてください。


図10:世界のプレート分布図(米国地質調査所のHPより)。



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