松本付近の地震:2011年6月30日

(2011/07/01 更新)


図1:気象庁震源による2011年3月9日以降の震源分布で6月末まで。オレンジ色の線は地表プレート境界線。 今回の松本付近の地震は、東北日本マイクロプレートの西端境界付近で発生しています。 このプレート境界線は、信濃川流域を通り、日本海東縁プレート境界に続くと考えらており、 北側の残された未破壊域は、新潟中部、秋田沖などですが、 フォッサマグナ側は歪の解消がすんでいない所が多いようです。 長方形で数値を付したのは、過去に起きた地震の推定震源断層(日本海側だけ表示しました)。

図2:Hi-netの自動震源を用いた今年1月以降の震源分布(3月11日から17日まではデータ欠落)。 Hi-netの自動震源では、今回の地震のMは、「4.9」でした。 フォッサマグナに沿っての活動に注目しました。濃い緑色は県境、こげ茶色は活断層の地表トレース。

図3:図2の枠の中の時・空間分布図。縦軸の下が南側で、上が北側。横軸は月単位。 3月11日の地震発生後多くの所で地震活動が活発化していることが分かります。 今回の松本付近の地震は、右端の塊った所です。

図4:図2の枠の中のマグニチュード−時間の図。縦軸がマグニチュード。 この図から見ても3月11日の地震発生後、地震活動が活発化していることが分かります。

図5:図2と同じですが、もう少し西側の長野・岐阜県境付近を調べました。

図6:図5の枠の中の震源の時空間分布図。縦軸の下が南側で、上が北側。 横軸は月単位。(3月11日から17日まではデータ欠落) この地域でも3月11日の地震後、地震活動が活発化しています。 ただ、6月下旬はやや平穏化してきたようです。

図7:6月29日と30日の震源分布。地形図上に震源をプロットしました。 オレンジ色の線は、図1と同じプレート地表境界線。 枠内の震源は下図に。

図8:図7の枠内の震源の時空間図。今回の地震は、29日19時半くらいから前震活動があったようです。

図9:Hi-netによる6月の浅い震源分布です。今回の地震活動がいつごろから始まったかを下図で調べます。

図10:図9の枠内の震源分布。28日以前は、今回の震源域ではあまり地震は起きていなかったようです。

図11:Hi-netによる6月の浅い震源で、30日8時までは青色で、8時以降は赤色で示しました。 松本付近では、西暦841年と1791年07月23日にやや大きな地震が起きています。

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