チリ地震:2010年2月27日

(2010/02/28 更新) この件で気象庁には問い合わせしないで下さい。

図1:米国地質調査所による2010年2月27日05時から28日03時までの22時間の震源分布(時刻は世界標準時:日本時間−9時間)。ハーバードのMwは8.8。余震分布は、長さおよそ600kmになっています。

図2:図1の枠内の震源で、上の図はマグニチュード・時間図。下図は時空間分布。上が北で、下が南。縦軸の長さは図1の直線ABと同じ長さ。横軸のすぐ下にある数値は時刻(世界標準時)。余震は本震の2時間以内に全域に広がったようです。余震の深さのほとんどが35kmですが、これは震源決定の作業効率を上げるため深さを35kmに仮定して、震源の水平位置だけを求める手法を採っているためです。

図3:米国地質調査所の震源データによる1964年から本震発生前までM6.5以上の深さ80kmまでの震源分布。赤色曲線で囲った地域は今回の余震域。この余震域の中で両端域を除き、M6.5以上の地震が起きていなかった。

図4:宇津カタログ+米国地質調査所PDEカタログによる1900年以降のM7以上の震源分布。今回の余震域は1928年M8.0の地震と重なっているようです。1960年M9.5チリ地震は、今回の余震域の南端部で破壊が始まり、南へ伝わっています。

図5:図4中の枠で切り出した地域の震源を直線ABへ投影した時空間分布。上が北で、下が南。

図6:宇津カタログ+米国地質調査所PDEカタログによる1800年以降のM7以上の震源分布。

図7:図6中の枠で切り出した地域の震源を直線ABへ投影した時空間分布。上が北で、下が南。

図8:今年1月1日以降の震源分布。

図9:図6の枠内を切り出した時空間分布。横軸のすぐ下にある数値は日付。今回の震源付近で1月21日に小規模な活動があったようです。

図10:宇津カタログ+米国地質調査所PDEカタログによる全世界の1900年以降のM7以上のマグニチュードの時間分布。1952年から13年間に超巨大地震が4回すべて起きている。このときはすべて太平洋の周囲でした。

図11:20世紀以降の50km以浅でM4以上の震源分布。プレート境界が明瞭に分かる。1963年までは、エングダルらのカタログ、1964年以降は米国地質調査所PDEカタログによる。但し、2009年は、週報や速報によるので小さい地震は掲載されていないので表示されていない。