東アジア震源カタログ

東アジア震源カタログ(vhyp-easia2005.135LT:東経135度地方時版)の説明
(データの期間は、BC23世紀から2005年まで)。

同じFTPサイトに置いてありますが(約26MBと大きいです)、更新時やデータ修正時は一時的に削除してあります。長期間置かれていないときは、メールを下さい。システム不調かも知れませんので。拡張子は、経度による地方時を示します。歴史地震から2005年末まで。 震源時間は不明なものは変換せず、それ以外はそれぞれの地方時に直しています(今のところ120度時と135度時)。
(2006/6/1:テスト版です)

日本のデータは、歴史地震から1884年までは理科年表、1885-1923年8月末までは宇津震源、それ以降は気象庁震源(一元化も含め)で「K」フラグのあるもの。但し、石川ほか(2002)に震源値のあるものはそれに差し替えた。
韓国、北朝鮮、黄海地域のデータは、歴史地震から1949年までが呉ほか(2001)、1950年から1985年までが李(2001)、1986年以降は、韓国気象庁震源(深さの表示がないので深発地震を以外は0kmとした)をベースに韓国資源研究所の震源(1994年以降)を追加。朝鮮総督府地震年報などの震源は1933年〜1941年の間で採用し、JMA震源の代わりに入れた。
この震源カタログによると、特に歴史地震の場合、半島内陸部に震源が多く分布するが、実際は海域に震源があっても有感地点から震源を推定して内陸部に震源を決めたケースが多いと思われる。実際近年の活動レベルから見ると海域の方が高いので、歴史時代の陸域にある震源の多くは海域にあるものを陸域に推定した可能性が高い。このデータを用いる際はそれを念頭に置くべき。
中国のデータは、歴史地震から1911年までは国家地震局震害防御司(1995)、1912年から1990年までは国家地震局震害防御司(1999)、1991年以降は、中国地震局地震目録を元にした。古い震源の深さで不明な場合は、22kmにした。

これらでダブっているものは一つだけ残した。
測地系については、JMA震源はJGD2000が採用されているが、他は不明。
グレゴリオ歴を用い、時刻は、東経135°地方時。日時不明の場合は、1日か0日にしているので前月の30日か31日になっている場合がある。
時の無い場合は、ゼロ時とし、時間値をUTやローカル時に変換するときは無変換。
中国地震目録の地理的範囲:東経70-140°,北緯15-60°内、但し東経122.5°以東で北緯27°以南は不採用、Mの制限は無し。深発地震は、JMAカタログを採用。

総数は、1,262,639個です。手作業で入力したものが多いので入力ミスが有るかも知れません。このデータを用いた結果については、責任は持てません。各自元データで確認してください。




BC23世紀からのMの時系列図です。最小Mは、マイナス1.5。



BC23世紀からの時空間図です。各地域の歴史文書で地震が記載され始めた時期が分かります。



BC23世紀からの被災者(死者&行方不明者)の時系列図です。人口稠密地域との関係が明瞭です。



参考文献など
韓国気象庁 http://www.kmaneis.go.kr/
韓国資源研究所 http://quake.kigam.re.kr/
呉戈ほか,2001,黄海及其沿岸歴史地震編目与研究,地震出版社,152pp(中国語).
朝鮮地震研究所編,1984,朝鮮地震目録(公元2-1983年)(中国語訳、李,1986,地震出版社,69pp).
李編訳,2001,朝鮮・韓国地震目録,地震出版社,98pp(中国語).
国家地震局震害防御司,1995,中国歴史強震目録(公元前23世紀-公元1911年),地震出版社,514pp(中国語、英語解説あり).
国家地震局震害防御司,1999,中国近代地震目録(公元1912年-1990年Ms>=4.7),中国科学技術出版社,637pp(中国語、英語解説あり).
楼宝棠,1996,中国古今地震害情総匯,地震出版社,272pp(中国語、英語解説あり).
石川有三・高橋道夫・石原和彦,2002,韓国気象局地震観測データを用いた気象庁震源の改善と評価,験震時報,65,154-157.
石川有三,2002,東アジア地震データベースの構築 その(1)Seismological database in eastern Asia (part 1),地球惑星科学関連学会2002年合同大会予稿集(S047-002:2002/5/29)
石川有三,2003,東アジア地震カタログの作成,情報地質学会予稿集
Yuzo Ishikawa,2006,EARTHQUAKE CATALOGUE IN EAST ASIA, Asian Seismological Commission(ASC) Bangkok,O0107.



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