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かっての仕事、レーズン(干しぶどう)の輸入販売に引き続きここではグレープフルーツ(以下GFとする)について書いてみたいと思います。 美味しいグレープフルーツの見分け方のための参考資料 1967年頃、GFの輸入は輸入枠制度下のため昨今のように大量に市場に出回ってはいませんでした。 アメリカのGFが自由化されて、現在のように大量にしかも安く出回るようになったのは1973年以降のことです。輸入枠時代の約50倍位の数量が一挙に輸入されるようになり、市販価格も大幅に安くなりました。といっても当時は国内のみかん農家保護のため季節関税40%が掛けられていましたから、私のようにアメリカの現地価格を知るものついては、いささか抵抗がありました。アメリカの柑橘類の自由化に反対していた抵抗勢力は、当時代議士の60%、みかん生産農家およびその農協関係団体でしたが、当時から30年ほど経った昨今、日本のみかん農家が倒産したと云う話は無かったように思います。それどころか、最近では台湾や中国、東南アジアに輸出までしているではないですか。 ああ、こんなことを書くつもりでは無かったのですが、ついつい年寄りの悪い愚痴話が出てしまいました。それと最近では、血圧降下剤とGFの食べ合わせが悪いと云われており、あれほど好きであった小生のGFの食べる回数も又GFに対する情熱も大幅に少なくなって来ました。従って、この雑文も書くのは止めようと思っていたのですが、次ページに続くと入れてしまった関係上、書くことにしました。 さて、表題の本題に入りましょう。 アメリカの一流のホテルでは年から年中、GFを朝食で食べることが出来ますが、一つの産地のものが一年中食べられるわけではないのです。 フロリダ産ならば、インデイアンリバーと表記されているものをお薦めいたします。 もう一つの裏技は、丸いGFがカートンの中で押しつぶされた状態で、少しヘっこみのあるものが意外と表皮が薄い証拠になります(この状態のものを選ぶのはセミプロの証しです)。 グレープフルーツの名前の由来は、GFの粒がぶどうの房のように連なっているところからこのような名前になったと云われますが、実際にGFの樹をみてGFの実の成り方を見ると実と実の表皮が重なってなっています。豊作の年はこれがたわわになっていますから、表皮の重なりで出来るこの染みは先に述べたように美味しいGFの証拠の一つなのです。 アメリカ産の他に南アフリカ産のGFが日本の夏ごろ輸入されていますが、好き好きですからなんとも云えませんが、小生はあまりたべません。只、ここで書いておきたいことは、南アフリカ産のGFの表皮は、小生が薦める滑らかさはありますが、表皮の内側の厚さがアメリカ産と異なり分厚いのです。そのため、甘味も2度程の差異があります。 それから、もう一つ、オレンジの場合ですが、これはネーブル種とヴァレンシア種があり、この選び方は主として、鮮度と重さをみて選べばほぼ美味しいものに当たります。 以上甘くて美味しいGFの選び方について拙文を書きました。GFを好む皆さんの参考になれば幸いです。 |
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