聖書 詩篇第23章 、賛歌。ダビテの詩
(日本聖公会祈祷書、1991年版)

1主はわたしの牧者、わたしは乏しいことがない。

2神はわたしを緑の牧場に伏させ
 憩いの水辺に伴われる。

3神はわたしの魂を生き返らせ
 み名のゆえにわたしを正しい道に導かれる。  

4たとえ死の谷を歩んでも、
 わたしは災いを恐れない。
 あなたがわたしと共におられ、
 あなたの鞭と杖はわたしを導く。

5あなたは敵の見ている前でわたしのために
 食卓を整え、わたしの頭に油を注ぎ、
 わたしの杯を満たされる。

6神の恵みと慈しみは、生きている限り、
 わたしに伴い、わたしは永遠に主の家に住む。
                       
                                                                                                                                                                                                                                              
 
平和の祈り
(アシジの聖フランシスコの祈り)
ああ、主よ、我をして御身の    
   平和の道具とならしめ給え。   


我をして憎しみある所に
愛をもたらしめ給え。 
争いある所に赦しを 、
分裂ある所に一致を 、
疑いある所に信仰を、 
誤りある所に理解を 、
絶望ある所に希望を、 
悲しみある所に喜びを、
   闇ある所に光をもたらしめ給え。


ああ、主よ、我をして 
   慰めらるるを求めずして   
慰むることを求めしめ、
理解さるることよりも 
理解することを、   
愛さるることよりも  
   愛することを求めしめ給え。       


   そは、我等は自ら与うるが  
   故に受け、赦すが故に赦され、   
己が身を棄てて死するが
故に永遠の生命を   
得るものなればなり。
 
         
  宮澤賢治の弟妹にあてた詩文的遺書の中から(雨にもまけず,.....)の後半の節
野原の松の林の陰の、小さな萱ぶきの小屋にいて、東に病気のこどもあれば行って看病してやり、
西につかれた母あれば、行ってその稲の束を負い、南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくても
いいといい、北にけんかやそしょうがあれば、つまらないからやめろといい、
さむさの夏はおろおろあるき、みんなにデクノボウとよばれ、ほめられもせず、苦にもされず、
そう言うものに、わたしはなりたい。
 尚、この原文は旧漢字と旧カタカナで書かれていますが、筆者が敢えて詠み易く書き換えました。
 
     
  ラインホルト ニーバー(Reinhold Niebuhr)の祈り
O God,give us the Serenity to accept what cannot be changed,
Courage to change what should be changed,and Withdom to distinguish the one frome the other.
(神よ 我に与えたまえ。
自分の力で変えられぬものは静かに受け入れる心と、
変えられるものは変えて行く勇気と、
何が変えられ、何が変えられないか、
両者の違いを見極める知恵を、
神よ、我に与え給え。
訳、篠田顕子、国際基督教大学卒、同時通訳者)
 
     
  昭和14年5月31日山本五十六海軍元帥の遺書〔述志〕より。この遺書の太字び部分は、旧長岡藩の
家老、河井継之助の藩を想う米百表思想に通じて
為政者又は上司の哲学が如何に大事であるかと思います。
「一死君国に報ずるは素より武人の本懐のみ。
あに戦場と銃後とを問わむや。
勇戦奮闘戦場の華と散らんは易し。
誰か至誠一貫欲論を排し斃れて已むの難きを知らん
高遠なる哉君恩悠久なるかな皇国、
思はざる可からず、君国百年の計。
一身の栄辱生死、あに論ずる閑あらんや。
語に曰く、
丹可磨不可奪う其の色、蘭可燔而不可滅其香 と」
半藤一利著 昭和史前編より転載
  〔什の掟〕
一つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
二つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
三つ、虚言を言うことはなりませぬ。
四つ、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
五つ、弱いものをいじめてはなりませぬ。
六つ、戸外で物を食べてはなりませぬ。
七つ、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。
この七つ目は、現代の子供には通用しない事致し方
ないと思います。
要するに、幼児教育の常識は〔ならぬことはならぬものです〕と叩き込むことです。
江戸時代、会津藩の藩校〔日新館〕へ入校前の子弟
の守らなければならない教え。
藤原正彦著〔国家の品格〕47ページより転載