第２５期第一回講座　『五匹の子豚』を読む(2024.5.25)

本書を読んだ後（読みながら？）、可能ならば考えてきてほしいこと

1. この作品の評価を星の数で答えてください。（★1〜５）
2. 1982年のファンクラブのベストテン投票では、46位という評価でした。この低評価の理由は何だと思いますか？
3. 再読した方は、最初に読んだときと印象の違いがあれば教えてください。
4. この作品のどういう点を評価しますか？ 　　（a.トリック b.プロットや描写の仕方 c.登場人物のキャラクター d.舞台設定 e.その他）
5. この作品が書かれた時点の、クリスティ自身と社会の状況を考えてみましょう。
6. この作品の中心的なトリックは、クリスティが好んで使ったテクニックを用いています。そのうまさを確認しましょう。
7. 作品中で最も気に入った場面や描写を答えてください。
8. 戯曲版『殺人をもう一度」はポアロを登場させていません。ポアロは不要だと思いますか？
9. 「殺人者の肖像画」を扱ったミステリの古典的名作がありますが、ご存知ですか？

書誌的情報

• 原書“Five Little Pigs”は、英国ではハード・カバー版は1943年1月にCollins社から出版（著作権表示は1942年）。米国では“Murder in Retrospect”という別題で1943年にDodd, Mead社から出版された。
  　さらに本書はクリスティ自身の手で“Go Back for Murder”いう題で劇化され、1960年3月23日にロンドンで公演された。脚本は1960年にSamuel French社から出版されている。
• 翻訳書は以下の通り（児童物は除く）。
  • 『五匹の子豚』（桑原千恵子訳、ポケット・ミステリ、早川書房、1957）
  • 『五匹の子豚』（桑原千恵子訳、ミステリ文庫、早川書房、1977）
  • 『五匹の子豚』（桑原千恵子訳、クリスティー文庫、早川書房、2003）
  • 『五匹の子豚』（山本やよい訳、クリスティー文庫、早川書房、2010）
  • 戯曲『殺人をもう一度』（深町眞理子訳、光文社文庫、光文社、1988）
    
• 映像作品は以下の通り(http://www.deliciousdeath.cexj.htmlより）。
  • TVドラマ「満潮に乗って」（“Taken at the Flood”）
    　　　　　　 放送：（英ITV：2006/4/2）　DVD発売（デアゴスティーニ・ジャパン：2011年）
    　　　　　　 監督：アンディ・ウィルソン　脚本：ガイ・アンドルーズ
    　　　　　　 出演：デビッド・スーシェ(ポワロ)、
    　　　　　　　　　　エリオット・コーワン（デヴィッド）、
    　　　　　　　　　　パトリック・バラディ(ローリー)、
    　　　　　　　　　　エバ・バートヒッスル(ロザリーン)、
    　　　　　　　　　　アマンダ・ダウジ(リン)、
    　　　　　　　　　　ジェニー・アガター（アデーラ）、
    　　　　　　　　　　ペニー・ダウニー(フランシス)、
    　　　　　　　　　　ピップ・トレンス（ジェレミー）
    　　　　　　　　　　クレア・ハケット(ビアトリス・リピンコット)、
    　　　　　　　　　　リチャード・ホープ(スペンス警部)、
    　　　　　　　　　　シーリア・イムリー(キャシー)、
    　　　　　　　　　　ティム・リピンコット・スミス（ライオネル）、
    　　　　　　　　　　ニコラス・ル・プレヴォ(ポーター)、
  • TVドラマ「満潮に乗って（“Le Flux et le Reflux”）
    　　　　放送：（仏TV　France2：2011）
    　　 　 監督：エリック・ウォレット　脚本：シルヴィ・シモン
    　　 　 出演：アントワーヌ・デュレリ(ラロジエール警視)
    　　　　　　　 マリウス・コルッチ(ランピオン刑事)
  
  

  これまでの資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
  質問やメルマガへの参加はwhtushin@gmail.comまでご連絡ください。

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