第]期第二回講座 『オリエント急行の殺人』を読む (2017.1.28) |
書誌的情報
- 原書"Murder on the Orient Express"(米版"Murder in the Calais Coach")は1934年の出版。
- 翻訳書は以下の通り。
- 『十二の刺傷』(延原謙訳、柳香書院、1935、立派な装幀の単行本だが海賊版)
- 『オリエント急行の殺人』(延原謙訳、早川ポケット・ミステリ、1954)
- 『オリエント・エキスプレス』(松本恵子訳、講談社、1956)
- 『オリエント急行の殺人』(長沼弘毅訳、創元推理文庫、1959)
- 『オリエント急行の殺人』(蕗沢忠枝訳、新潮文庫、1960)
- 『オリエント急行殺人事件』(古賀照一訳、角川文庫、1962)
- 『オリエント急行殺人事件』(久万嘉寿恵訳、講談社文庫、1975)
- 『オリエント急行の殺人』(中村能三訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1978)
- 『オリエント急行の殺人』(中村能三訳、クリスティー文庫、2003)
- 『オリエント急行の殺人』(山本やよい訳、クリスティー文庫、2011)
- 映像作品は以下の通り。
- 「オリエント急行殺人事件」(1974、監督シドニー・ルメット、アルバート・フィニー(ポアロ))
- 「オリエント急行殺人事件」(放送(米):2001、監督カール・シェンケル、アルフレッド・モリーナ(ポアロ))
- 「オリエント急行の殺人」(放送(英ITV):2010、(NHK)2012/2/9、監督:フィリップ・マーティン、脚本:スチュワート・ハーコート、デビッド・スーシェ(ポワロ))
- 「オリエント急行殺人事件」(放送:2015/1/11,12監督:河野圭太、脚本:三谷幸喜、野村萬斎(ポアロ))
- ケネス・ブラナーが監督・主演する「オリエント急行殺人事件」は現在制作中とのこと。
作品内容
探偵:お馴染みのエルキュール・ポアロ。ポアロ物の8冊目(全体では14冊目)。
他の登場人物:イスタンブール=カレー間の寝台車に乗っていた13人。
物語あまりにも有名な作品なので、粗筋紹介は省略。再読すると、伏線がさまざまに張られていることがよくわかる。結末の正当性も議論を呼んでいる。
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
@ この作品の評価を星の数(★1〜5)で示してください。
A この作品を魅力的なものにしている要素は何でしょうか?
B 上手いと思うトリックや興味を惹かれたエピソード、描写等を挙げてください。
C 評価できない、またはおかしいと思う点を指摘してください。
D 中盤は動きが少なく尋問場面が続きますが、全体の構成をどう感じましたか?
E ラストのポアロの判断をどう思いますか? 似たような結末の他の作品(戯曲を含む)はあるでしょうか?
F ポアロの挙げた第一の解決策は、本当に可能性がないでしょうか?
G 実際のリンドバーグ事件との相違や、クリスティ自身の体験が生かされている点などにも注意を向けてみましょう。
H 原作と映画版を比較しての感想は? スーシェ版のドラマの評価は?
次回の資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
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