2009年 世界の地震活動+ハイチ地震


米国地質調査所による2010年1月12日から13日04時までの震源分布。ハーバードのMwは7.1。

宇津カタログによる1800年以降のM5以上の震源分布。今回の震源域では大きな地震は起きていない。

エングダルらのカタログ(1963年まで)+米国地質調査所PDEカタログによる2010年1月11日までの震源分布。今回の震源域では大きな地震は起きていない。

米国地質調査所PDEカタログによる2009年1年間の震源分布。深さ100km以浅で、M7以上が14回なので、平均12.7回/年より少し多いだけ。インド・オーストラリアプレートの北境界周辺で多かった。


20世紀以降の50km以浅でM4以上の震源分布。プレート境界が明瞭に分かる。1963年までは、エングダルらのカタログ、1964年以降は米国地質調査所PDEカタログによる。但し、2009年は、週報や速報によるので小さい地震は掲載されていないので表示されていない。

20世紀以降のM7以上深さ100km以浅の震源分布。2001年までは宇津カタログで2002年以降はPDEカタログを使用。宇津カタログは、被害地震に重点を置いているようで、古い時期は陸から離れた海域の震源はやや少ない傾向があるようだ。しかし、伊豆・小笠原弧ではほとんどM7地震が起きていないし、海嶺系でも低調なことは上2枚の図を見比べると読み取れる。

1970年以降2009年までの40年間のM7以上深さ100km以浅の震源分布。

上図内の震源の時間変化。1970年以降、震源数の年毎の変化。総数509/40年間=年平均12.7回なので、最近3年間はやや活発な程度。大きな地震があった後に、一般向けの講演で「最近、地震が増えていると思うのですが、これから増えるのですか?」という質問をよく受けるので、それを否定するために毎年作っている図です。