2008年9月トルコ訪問の報告 (pdfで300KB) 今回の地震の震源は、この報告の図4の東の端にある1966年の地震のさらに東側にあたります。 図0:トルコ・コジャエリ大学のHPからの震度分布図。震度階は、改正メルカリ。最大震度[なので気象庁震度で震度「5強」程度と思われます。 図1:米国地質調査所の震源カタログによる1964年以降の深さ60kmまで、M4以上の震源分布。 赤色の×印が今回の震源位置。震源時刻は、23日19時41分21秒(日本時間、現地13時41分)、Ms7.2、深さ7km。 (米国地質調査所Mw7.3、グローバルCMTグループは、Mw7.1) 今回の震源は、北上するアラビア・プレートによるユーラシアプレート(イラン・マイクロプレート)との衝突部で起きています。 緑色線は国境、灰色線はプレート境界。 図2:同じ期間で起きたM6以上の震源分布。今回の震源の近くで起きた1976年11月24日のM7.3地震(Mw7.0)では、3900人の犠牲者が出ています(米国地質調査所)。 図3:宇津カタログによる紀元1000年以降のM7以上の震央分布。 図4:今年に入ってからの震源分布。 図5:今年に入ってからの震源分布。 図6a:今年10月23日以降の震源分布。震源データは、コジャエリ大学地震センターによります。10月末まで。 図6b:図6aの枠内の震源のマグニチュード−時間の図。余震が続発しています。横軸の数字は、時間で世界標準時です。 図6c:図6aの枠内の震源を直線ABに投影した断面図。深さ方向は水平方向に対して、2倍に拡大しています。 深さの精度良くないようですが、震源断層が北側へ傾斜しているように見えます。 図6d:図6aの時空間の図(時間は世界標準時)。 図7:今回の地震の米国地質調査所CMT解(左)とGCMTグループによる解(右)。 どちらも圧縮軸が南北を向く逆断層で、アラビアプレートが北上しているために起きたと思われます。 図8a:グローバルCMTプロジェクトグループによるメカニズム解。ビーチボール型表示。 図8b:グローバルCMTプロジェクトグループによるメカニズム解。圧縮軸を地表面に投影。 図8c:グローバルCMTプロジェクトグループによるメカニズム解。張力軸を地表面に投影。 図9:グローバルCMTプロジェクトグループによる圧縮軸を地表面に投影した方向分布。 アラビアプレートが北上し、ユーラシアプレートに衝突していることを示す南北方向を向く圧縮軸の地震が分布します。 図10:米国地質調査所の図。世界のプレート分布を示しています。 米国地質調査所の被害予想 戻る |