タタミ一枚線路の旅【レイアウトへの道のり〈1〉】 線路をベースボードに固定する


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半径約390mmになったLGBの曲線線路。お座敷運転の可能性が広がるのは確かですが、やはり当初の目論見通り、畳一枚サイズの固定レイアウトに持っていきたいところです。そこでとにかく線路をベースボードに固定するところから始めることにしました。

用意したのは畳サイズの9mm厚MDF板。MDFは、木材チップから繊維を取り出し板状に圧縮したもので、通常の木材に比べて均質で狂いが出にくいというという利点があります。工作時に木の反りをあまり気にしなくても良さそうなので、これを使うことにしました。値段も安いし。ただ、普通の木材より重たいので、軽量化は期待できません。

ベースボードを箱状にすると音が響くので、工作の簡易化も兼ねて枠は組まず、MDF板の下に100mm厚のスタイロフォームと、スタイロフォームの角の補強用に、5.5mm厚のベニヤ板を張り付けてしまいました。実はこれ、Nゲージのレイアウト用にと用意していたもの。その時のレイアウトプランに従って、1800mm×800mmという大きさになっています。MDF板の方が実測で1832mm×915mmなので、一まわり小さいのですが、とりあえず不都合はないのでそのままです。完成時には側枠を付けないといけないでしょうね。


こうして出来たベースボードは以外と丈夫で、上に乗って作業できる程です。ただ重量はどうしても重くなり、レイアウト設置予定のロフトベッド上段に持っていくのに一苦労。妻の手を借りることに…。

線路の固定は合成ゴム系接着剤と小釘の併用です。線路の高さがあって立派過ぎる程なので、路盤は省略して直接ベースボードに打ち付けました。実は固定に使った釘が、レールベンダーのメーカーから発売されているGスケール用のスパイクだったので、一瞬「ハンドスパイク」という言葉が頭をよぎったのですが、今回は(次があるのかという疑問は置いといて)普通に枕木付き線路を固定していきました。ポイントはレイアウトの手前に来るので手動のままです。LGBのポイントは非選択式で、ポイントの切り替えで線路への給電の切り替えが出来ませんから、引き込み線にギャップとフィーダーを設けて、動力車の留置が可能なようにしました。

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ベッド上に乗せた線路敷設済みベースボード。引きがなくて一枚に収まらなかったので、二枚の写真を合成しました。
画面左隅のものはご愛敬。


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ベースボード上面は床から約150cm。椅子に座って見上げるとこんな感じになります。右上に見えるのは蛍光灯のスイッチを引っ張る鎖。スタイロフォームの表面が汚いので、やっぱり枠は必要ですね。